DLPO ACTを徹底解剖!OptimizelyやKaizen Platfomとの比較

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ここ2年ほどA/Bテストツールが注目を浴びている。その牽引役といえばKaizen Platform。スタートアップ界隈をはじめ、多くのメディアで取り上げられている。また、世界シェアNo1であるOptimizelyも今年から日本へ本格参入を始めて露出が増えている。

しかし、もう一つ忘れてはいけないのがデータアーティスト社の国産LPOツール「DLPO ACT」だ。今回はこのツールを徹底検証する。

はじめに

DLPO ACTは国産のLPO(ランディングページ最適化)ツールだ。LPOというとランディングページに限ったイメージだが、本ツールの機能は多岐に渡り、OptimizelyやKaizen Platformなどとも引けをとらない。

Web改善ツールを選ぶ際に有力な候補の一つとなるので、今回はクライアント企業のツール選定をお手伝いする立場の私たちが、その特徴や他ツールとの違いを紹介する。

DLPO ACTとは

DLPOの歴史は古い。開発元であるアイオイクス社(後にDLPOの部門はデータアーティスト社としてスピンアウト)のサイトによると2007年にリリースとあった。
(Optimizelyが米国でリリースしたのが2010年、Kaizen Platformが2013年)

LPOツールとして始まっているが、最適化できる対象はいわゆる広告LPのようなページだけでなく、Webサイトのあらゆる箇所が可能だ。

これまで独自で進化してきたツールだが、最新バージョンでは後発ツールの良い部分を取り入れ、GUIエディター搭載やワンコード実装なども実現している。

優れている点

多変量テスト

一番の特長といえるのが、多変量テストの際の自動改善機能だ。

多変量テストとは
同一ページ内で複数の箇所を変更し、すべての組み合わせの中から一番良い組み合わせを見つける比較テスト

同一ページ内で複数変更するテストを単なるABテストで行なった場合、変更箇所それぞれの比較検証はできるが、変更箇所同士の影響は無視することになる。

しかし多くの場合、同一ページでは変更箇所同士が影響しあうので、単なるABテストでは判断を誤ってしまう可能性がある。

そのようなときに使うのが、全ての組み合わせを比較検証する多変量テストだ。

一見良さそうな多変量テストだが、デメリットもある。
それは、「多くのサンプル数(サイト訪問者数)」が必要になるという点だ。

ヘタをすると1回の多変量テストで何百万もの訪問者数が必要になるケースも珍しくない。

そのようなデメリットを改善したのがDLPOの「自動改善」機能だ。

多くの組み合わせから、勝ちパターンにならない確率(DLPOでは非チャンプ率という)が高いものの表示比率を減らしていくことで、通常の多変量テストよりも早期に結果を出すことができる。

この機能のおかげで比較的手軽に多変量テストが行えるし、テスト中にコンバージョン率が下がるリスクも減らすことが可能だ。

ちなみにOptimizelyの多変量テスト機能には自動改善機能がついておらず、Kaizen Platformは多変量テスト自体に対応していない。

充実したレポート機能

非常に日本的なメリットとして、充実したレポート機能が挙げられる。
特にクライアントへの報告義務がある私たちには大変嬉しい機能だ。

まずなんといっても、テスト案の画面キャプチャがついたPDFレポートが簡単に作成できる点が魅力的だ。

Optimizelyの場合だと、(1)テスト案やグラフをキャプチャツールで取り込み、(2)パワーポイントへ貼り付け、(3)数値はレポートページへ転記する、という煩雑な作業が発生する。

その上、自分たちの状況に合わせて細かくカスタマイズも可能なので、担当者が上長へ報告する際には非常に重宝するだろう。

<DLPO ACTのレポート画面>

DLPO ACTのレポート画面

DLPO ACTのレポート画面

<Optimizelyのレポート画面>

Optimizelyのレポート画面

価格

DLPO ACTはOptimizelyやKaizen Platformに比べると、価格テーブルが細かく設定されている。(特に低価格帯)
訪問者数が多い大規模サイトではどのツールも同じような金額感だが、中規模サイト(月間UU5-30万程度)あたりならお得感があると思う。
※ちなみに月間5万UU以下なら、Optimizelyのスターター(無料)が最強である

劣っている点

インターフェースと操作性

OptimizelyやKaizen Platformと比べてどうしても気になるのがインターフェースの使いづらさだ。

最近でこそGUIエディター機能やワンコード実装が追加されたが、管理画面は一昔前のインターフェースで使いづらい。

例えばOptimizelyやKaizen Platformであれば、ダッシュボード(親)と実験画面(子)の関係だけで操作は完結する。
まず「タッシュボード」で全てのテストを一括管理し、新規テストを作成する場合は「実験画面」に遷移し、その画面内でゴールの設定、ターゲティングの設定、クリエイティブの作成、テスト開始まで全て行なう、という具合だ。

しかしDLPO ACTの場合はそうはいかない。

最初にコンバージョンやセグメントの定義を決め、設定し、クリエイティブ設定の画面へ移動し、グループ→テスト→クリエイティブ、と多くの画面遷移を必要とする。

<DLPOのインターフェース>

キャンペーン-「DLPO_Act」

<Optimizelyのインターフェース>

Optimizelyの編集画面

 

このため、Optimizelyであればドラッグアンドドロップだけでさくさく作れる単純なテストでも、DLPO ACTでは様々なステップを踏み、画面を遷移し、待たなければならない。

日常的に多くのテストを回そうとする場合、このストレスは無視できないだろう。

社内に継続的なWeb改善の文化を根付かせたい場合、現場にストレスがかかるようでは上手くいかないからだ。

まとめ

DLPO ACTは純国産だけあって、日本企業の特性に合ったツールといえる。レポートのカスタマイズは充実しているし、自動改善機能は「テスト中にCVRを下げたくない」という社内の声に応えられるだろう。
また、今回は詳しく触れなかったがDMPとの連携はすばらしく、ツール内の一機能として違和感なく組み込まれている。(Optimizelyなどはもう少し面倒だ)

<DLPO ACTのセグメント(ターゲティング)画面>

Cursor_と_セグメント登録|セグメント-「DLPO_Act」

しかしその反面、使い勝手は前述のとおり良いとは言えない。また、全体的に学習コストが高いという印象は強く感じる。

私たちのような日々Webツールに触れている人間であれば問題ないが、一般企業のWeb担当者の中には荷が重いと感じる人も多いだろう。
(その分サポートはしっかりしているようだ)

機能や価格では他ツールより優れている部分もあり、比較検討する価値は十分にある。あとは操作性や学習コストをどう捉えるかがポイントになるだろう。

最後に

スプリットエンジンではABテストツールの選定段階からお手伝いできます。もし自社に合ったツールがどれかわからない場合はお気軽にご相談ください。

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本資料は、クライアント企業と一緒にツールを選定する立場のスプリットエンジンが、第三者の公平な視点でツール比較を行なったものです。
実際に自社で使っている情報をベースに再編集し公開しました。
比較対象は国内トップ3大ツール(Optimizely、Kaizen Platform、VWO)です。

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